宙組男役トップスター、朝夏まなとさんのサヨナラ公演「神々の土地／クラシカルビジュー」。宝塚大劇場では8月18日から9月25日まで、東京宝塚大劇場では10月13日から11月19日までの上演となります。私は毎公演の感想を述べるタイプではないのですが、この「…

昭和初期に発行され、文化人の間で大評判になった「日本の藝談」。伝説のタカラジェンヌ・春日野八千代御大もこの本を写して芸を勉強したそうです。 国立国会図書館デジタルコレクション - 日本の芸談 この中から今回は「うしろ姿」について触れられていると…

引き続き、「日本の藝談」から、女形の品格と色気のお勉強です。 国立国会図書館デジタルコレクション - 日本の芸談 今回は足はこび。 歌舞伎の女形の足運びは、必ず足を八の字にして爪先を揃えねばなりません。歩くときは「八」を「入」の字にさせるよう、…

着せとけ！間違いないから、と声を大にして申し上げたい。 あのがっしりとした骨格は天性のもの。タカラジェンヌの中で、００７の現ボンド、ダニエル・クレイグに最も近い着こなしができるのは彼女だと勝手に思っております。 私はお金持ちではないのですが…

先の記事に続き、「日本の藝談」から、女形の品格と色気をどうにかして身につけたいと願う人のための、考察をば。 国立国会図書館デジタルコレクション - 日本の芸談 ①でも引用致しましたが、この本にはこんなことが書かれております。 “踊りと芝居はすべて…

女の色気と品を出すためには？といったテーマのコラムを読んでいると、結構な確率で「歌舞伎の女形をお手本にしましょう〜」みたいな内容に出くわします。それらの記事にはたいていこんなことが書かれています。「女形は男性が女性を演じる。彼らは女性の所…

この記事を見て思ったことがあります。 news.kstyle.com 注目すべきは一番上のグラビア。 私はこの写真にとっても既視感がありました。構図とかじゃなくて、女性の表情に、です。 けっこう似てないでしょうか？このときの中島みゆきはユナよりも年上ですが、…

www.hotelokura.co.jp フレンチトーストはそんなに好きではありません。私にとっては、朝ごはんに出される昆布のつくだ煮と同じくらいの扱いで、「あれば食べるけど、率先して作ろう、食べようとは思わない」品でした。ところがどっこい。先日ふらっと立ち寄…

「ぼくの かんがえた さいきょうの ○○」 というネットフレーズが流行したのはいつのことだったでしょう。 何の生産性もない、しょーもない機能を持つマシンや魔法呪文を妄想・発想することをヤジる（時に自虐する）ためのフレーズです。しかし、この非現実な…

ロバート・デ・ニーロといえば、「タクシードライバー」や「ゴッドファーザー PARTⅡ」なんかの、殺気立った役が超絶お似合いだから、「マイインターン」でみせた「最初っから最後までめっちゃ善良な老紳士」の役には違和感！みたいな記事をどこかで読みまし…

小さい頃は正義の味方が大好きだったけれど、あるとき悪役に魅力を感じるようになった。それに気づくと同時に、私の青春はとっくに過ぎていたと悟った。 私は正直者ではないし、嘘もつく。正しいことばかりしてきた人間じゃない。人を裏切ったことがあり、そ…

「伝説のタカラジェンヌは誰か」 そんな質問を投げかけられたら、ヅカファンは何と答えるだろう。大地真央？天海祐希？最近であれば柚希礼音もレジェンドと呼ばれている。麻実れい、越路吹雪も伝説のスター扱いを受けるかもしれない。 宝塚を観ていると「10…