読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

とりどり.com

宝塚や本、映画、旅行のことなど。

ろうそくの炎で見る、おどろおどろな世界「絵金まつり」

祭り 四国

 

f:id:toridoriki:20160614010157j:plain

 

高知県赤岡町では毎年7月の第3土曜・日曜に「絵金まつり」が催されます。
絵金とは絵師・弘瀬金蔵の愛称。彼は江戸時代に狩野派の絵師として頭角を現しますが、偽絵事件を起こして追放されてしまいます。

この偽絵事件についてはいろいろ疑惑があるようですが、追放された絵金は商人を相手に絵を描いて生計を立てて暮らしていました。
そんななかで生まれたのが芝居屏風絵です。町の人々は自分の権力や財力を示すために絵金の絵をこぞって買い求めました。こうして町のあちこちに絵金の絵が広まったのです。
時は過ぎ、町おこしのために彼の屏風絵を使った祭りが始まったのが昭和52年から。日が暮れたあと町の家々の軒先に飾った絵を、ろうそくの灯りのみで観賞します。独特でおもしろみのある古式ゆかしそうな観賞方法が人気となり、すっかり有名な祭りになりました。

彼の絵はグロテスクというか、混沌とした恐ろしいシーンを切り取って絵描いたものが多いです。人を殺したり、斬りつけたりして血が飛ぶ場面の絵がたくさん残されています。
この血を表現する鮮明な「赤色」が彼の作風で、地元の人からは恐ろしくて美しい「おどろおどろ」な絵であると言われています。


祭りの日、辺りが暗くなった夜7時ごろ、町の商店街や裏通りの道筋に続々と絵金の絵が飾られます。ろうそくの揺れる光のなか、映し出される赤い血や、人物の鬼気迫る表情、ケレン味たっぷりな構図が見物客を魅了します。

f:id:toridoriki:20160619015319j:plain

絵にぐっと近づくとこんなかんじ。
坊主の赤ちゃんがなんとも・・・。
かわいそうな場面なのにかわいくって。
路上では、ところどころに絵の解説をしてくれるボランティアガイドのみなさんがおられます。

赤岡町という町自体が古い町並みを持っていて、佇まいに興趣があるので、散策するのがとっても楽しいです。加えて、町にぼんやりと美しい絵が浮かぶのが面白い。怖い絵っていうのも、夏の夜に涼しさをもたらしてくれる。
町には酒蔵に古道具屋やカレーの美味しいカフェ、和菓子店、絵金の小物を販売するお店に加え、絵金の歴史を紹介する「絵金蔵」という博物館があります。祭りの日は遅くまでやっているので、夕方から赤岡町へ行っても十分楽しめます。

 

今年の絵金まつりは7月16日・7月17日です。

場所は高知県香南市赤岡町本町商店街一帯
高知自動車道南国ICより約30分
公共の交通機関の場合は土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線「あかおか駅」
祭り当日は臨時駐車場があちこちにあります。
絵金蔵については下記参照
絵金蔵 公式ホームページ - Ekingura official Website

ぜひ夏の四国へ。