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宝塚や本、映画、旅行のことなど。

女形の品格と色気を探求せよ③足運び

引き続き、「日本の藝談」から、女形の品格と色気のお勉強です。 国立国会図書館デジタルコレクション - 日本の芸談 今回は足はこび。 歌舞伎の女形の足運びは、必ず足を八の字にして爪先を揃えねばなりません。歩くときは「八」を「入」の字にさせるよう、…

珠城りょうにはトム・フォードのタイトなスーツを。

着せとけ!間違いないから、と声を大にして申し上げたい。 あのがっしりとした骨格は天性のもの。タカラジェンヌの中で、007の現ボンド、ダニエル・クレイグに最も近い着こなしができるのは彼女だと勝手に思っております。 私はお金持ちではないのですが…

女形の品格と色気を探求せよ②手の表情

先の記事に続き、「日本の藝談」から、女形の品格と色気をどうにかして身につけたいと願う人のための、考察をば。 国立国会図書館デジタルコレクション - 日本の芸談 ①でも引用致しましたが、この本にはこんなことが書かれております。 “踊りと芝居はすべて…

女形の品格と色気を探求せよ①はじめに

女の色気と品を出すためには?といったテーマのコラムを読んでいると、結構な確率で「歌舞伎の女形をお手本にしましょう〜」みたいな内容に出くわします。それらの記事にはたいていこんなことが書かれています。「女形は男性が女性を演じる。彼らは女性の所…

少女時代のユナと中島みゆき+愛希れいか

この記事を見て思ったことがあります。 news.kstyle.com 注目すべきは一番上のグラビア。 私はこの写真にとっても既視感がありました。構図とかじゃなくて、女性の表情に、です。 けっこう似てないでしょうか?このときの中島みゆきはユナよりも年上ですが、…

オークラ特製フレンチトースト、作ってみた

www.hotelokura.co.jp フレンチトーストはそんなに好きではありません。私にとっては、朝ごはんに出される昆布のつくだ煮と同じくらいの扱いで、「あれば食べるけど、率先して作ろう、食べようとは思わない」品でした。ところがどっこい。先日ふらっと立ち寄…

手塚治虫が考えた100年後の宝塚

「ぼくの かんがえた さいきょうの ○○」 というネットフレーズが流行したのはいつのことだったでしょう。 何の生産性もない、しょーもない機能を持つマシンや魔法呪文を妄想・発想することをヤジる(時に自虐する)ためのフレーズです。しかし、この非現実な…

おじじ萌え、ずっきゅん。ロバート・デ・ニーロ

ロバート・デ・ニーロといえば、「タクシードライバー」や「ゴッドファーザー PARTⅡ」なんかの、殺気立った役が超絶お似合いだから、「マイインターン」でみせた「最初っから最後までめっちゃ善良な老紳士」の役には違和感!みたいな記事をどこかで読みまし…

クソかわいい悪役 クリストフ・ヴァルツ

小さい頃は正義の味方が大好きだったけれど、あるとき悪役に魅力を感じるようになった。それに気づくと同時に、私の青春はとっくに過ぎていたと悟った。 私は正直者ではないし、嘘もつく。正しいことばかりしてきた人間じゃない。人を裏切ったことがあり、そ…

春日野八千代が白薔薇のプリンスになるまで[改]

「伝説のタカラジェンヌは誰か」 そんな質問を投げかけられたら、ヅカファンは何と答えるだろう。大地真央?天海祐希?最近であれば柚希礼音もレジェンドと呼ばれている。麻実れい、越路吹雪も伝説のスター扱いを受けるかもしれない。 宝塚を観ていると「10…

朝海ひかるの絶望と憂鬱

憂鬱を背負った瞳に、光が入る。 「神よ、私は自分が罪深い人間であることは知っていますーーー」 男はふらふらと歩き、背をまるめて両手をじっと見つめる。そして気づく。 「神よ、これがあなたの答えなのか」。 端正な顔が苦しげにもがく。かすかに眉が歪…

東宝エリザベートにおけるヘレネ嬢の健気さについて

東宝ミュージカル・エリザベートの名古屋公演が始まった。チケットを手に入れることができなかった私は、12月にDVDが発売されるのをハンカチを噛み締めつつ待つしかない。時を遡るけれど、梅田芸術劇場での公演は2度観ることができた。そこで気がついたのが…

花總まりは帝劇の女王なのですから

中学2年の冬のことだ。テスト期間中で昼から家に戻れることになり、ご飯を食べようとカップ焼きそばにお湯を入れて待っていたとき、何気なくテレビをザッピングしたらNHKのBS2(現在はプレミアム)にきらびやかな画面が映った。しかし、お昼のワイドニュー…

パタリロ、無念の舞台化へ

宝塚OGの樹里咲穂はある日、自分が持っているテレビ番組で現・宙組トップスター朝夏まなとにこう切り出した。 「(あんたには)バンコランやってほしい」。 バンコランとは、少女ギャグ漫画界の雄「パタリロ」に出てくる超絶美形スパイだ。 樹里の台詞は、い…

ろうそくの炎で見る、おどろおどろな世界「絵金まつり」

高知県赤岡町では毎年7月の第3土曜・日曜に「絵金まつり」が催されます。絵金とは絵師・弘瀬金蔵の愛称。彼は江戸時代に狩野派の絵師として頭角を現しますが、偽絵事件を起こして追放されてしまいます。 この偽絵事件についてはいろいろ疑惑があるようです…

紫陽花シーズン、到来

梅雨まっただなか。道ばたで紫陽花が美しく咲く季節です。私が住んでいるところにもいくつか紫陽花の名所があります。色とりどりの花(がく)が密集する姿にうっとりします。もし自分が喫茶店を開くなら庭にたくさんの紫陽花を植えるだろうと、この時期が来…

スカートに感情を乗せる星奈優里

宝塚には娘役芸というものがある。男役と並ぶときに膝を折る、ボリュームのあるスカートにつまずかないよう裾を操作する、横顔を美しく見せるために首筋を浮き出させる、リフトは相手役の負担をかけないように軽く乗る。私の把握しているものなど、きっと知…

美しき苔生す山犬嶽

梅雨の四国です。苔の美しい季節になりました。徳島県上勝町の苔の名勝「山犬嶽」には瑞々しい緑の世界が広がっています。山犬嶽は登山口から徒歩20分で辿り着きます。苔の生えている周辺は「ミニ四国八十八ヶ所」があって、小さな石仏がところどころ、苔に…

筆箱採集帳/ブング・ジャム

私は昔から雑誌のカバンの中身特集やお家訪問特集、本棚特集といった「他人の生活の中身を見せてもらう」企画にしこたま弱い。そして文房具が大好きだ。 だから4年前にこの本を見つけたとき、かなり鼻息が荒かった。 小学校と中学校では学校の購買部(クラス…

少年の名はジルベール/竹宮惠子

漫画家・竹宮惠子の自伝エッセイです。竹宮は漫画家として上京後、萩尾望都と「大泉サロン」に住んで漫画を描き、増山法恵から文化的・芸術的教養を伝授されながら内面を磨いていきます。漫画家として経験を積むなか、彼女は自分の本当に描きたいテーマが発…

ジルベールと天沢聖司を操る早霧せいな

「ふら」という言葉がある。落語家の古今亭志ん朝が雑誌のインタビューにて父の古今亭志ん生について語ったときに発言し、広まった言葉と言われている。 落語の場合のふらとは「その人でしか出せない独特のおかしみ」を指す。落語家にとっておかしみは個性だ…

空を映す棚田

棚田に水がはる季節かと思い、ちょっと山の奥へ来てみたけれどまだ完全じゃなかったみたいだ。 子どもの頃、私はこの風景が当たり前に存在するものだと信じて疑わなかった。ずっと見られると思っていたけれど、今となってはすっかりそうではなくなってしまっ…